Wi-Fi-5とbackspace.fmのミュージックビデオ制作コラボが完了、受賞作品が決まりました

Koya Matsuo
Backstage of Backspace
9 min readApr 29, 2019

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この記事は、ポッドキャスト番組「backspace.fm」とそのSNSである「mstdn.guru(グルドン)」が、ガールズグループ「Wi-Fi-5」のミュージックビデオを制作したプロジェクトのその後を語るものです。

上記の記事で紹介したように、backspace.fmでは、新進ガールズグループWi-Fi-5のミュージックビデオを制作するプロジェクトに協力し、グルドンのSNS(連合型ソーシャルネットワークであるマストドンのインスタンスです)内で参加者を募集。30人のクリエイターを集めて、4月7日に実質30分の撮影会を行いました。60台のカメラで撮影された1TB近くのデータは全員に共有され、そこから制作が開始されました。

そこで生まれた30本のミュージックビデオの中から、backspace.fm運営とWi-Fi-5メンバーが、17本の作品を厳選しました。

では、25万円分の撮影機材費が提供される大賞2作品から。

福岡から参加してくれたdizさんはWi-Fi-5賞

dizさんは福岡からこの撮影のために参加。上下にピンクの画像を入れることで、画面の赤っぽさを逆に利用するという発想だけでなく、完成度も非常に高く、Wi-Fi-5メンバーの全員がベストに選んだ作品でした。

しらいしわたるさんは煌めく魅力的なエフェクトでbackspace賞

しらいしわたるさんは、このために入手したレンズでトミコクレアさんのアップを捉え、参加者から「トミコレンズ」と多用されるだけでなく、ていねいな色調整、細やかなカット割りでレベルの高さを見せつけました。

さらに賞は続きます。

勇気ある初めての投稿者で、しかも完成度が高いピーターさんにはファーストペンギン賞を。

いち早く完成させたピーターさんにはファーストペンギン賞

この人なしでは撮影現場は混乱していただろうし、みんなの編集技術がここまで向上することはなかったであろう、メンターとしての役割を果たしていただいたUZ LANDさんにはリーダーシップ賞を。締切直前にPC全壊バックアップなしという苦境に追い込まれながら8時間で完成させたストーリーは涙を誘いました。

現場でのディレクションはUZさんにお任せしました

デーブ田中さんは普段からライトニングトークで賞ゲットすることの多い、凄腕のプレゼンター。その技術や発想を生かした作品にはPR賞をお贈りしました。

カタカナ字幕がユニークなデーブ田中さんの作品

このミュージックビデオ企画のユニークなところは、みんなが撮影した動画データを共有するところ。自分のカメラで撮影しただけの作品はありません。その中でも、このシーンを効果的に使ったな、というクリップを作成した人を特定し、賞を差し上げました。それが、グダー(nagawo)さんに贈呈したベストクリップ賞です。白鳥来夢さんを撮影した破壊力抜群のクリップです。

白鳥さんのアップに注目の、グダーさんの作品

ミュージックビデオは「マイクロコスモス English Version」で制作されましたが、この曲の裏テーマは80年代。間奏にはテープの逆回しエフェクトも仕組まれていて、そのダンスもユニークです。そこを生かしてくれた作品を作ったのがいたぬまさん。

いたぬまさんの作品はアニメーションもかわいい

同じシーンを60台のカメラで撮影しているので、すごいマルチアングルになりますが、それをできるだけ拾ってしまった作品が、24studioさんによって作られました。なので、何度でもリピートしてしまう、リピート賞を。

マルチカメラの威力を味わえる、24studioさんの作品

もともとWi-Fi-5のファンの方も参加してくださいました。ふくいさんはこのためにカメラを手に入れ、慣れないながらも動画編集に取り組み、ファンならではの魅力を引き出してくれました。そこで、ファン参加賞を。

ファンとしての重責を全うしたふくいさんの作品

マイクロコスモスの作詞・作曲・編曲を担当されたのは、R&BシンガーのSWEEPさん。この素晴らしい曲があってこそのMVです。そんなSWEEPさんが選んだのは、まるこさんの作品。

作曲者が認めた、まるこさんのMV作品

このスマートフォン時代にぴったりのミュージックビデオを作ってくれたのは、現場の仕切りをはじめ、コミュニティーに普段から多大な貢献をしてくれている、たけドンさん。なんと縦動画で、縦の三分割など、非常にインパクトの強い作品となっています。

たけドンさんのビデオはぜひ縦動画で

この企画はWi-Fi-5のトミコクレアさん、さぃもんさん、高野渚さん、白鳥来夢さんのパフォーマンスや番組への出演、さらに所属事務所であるギャンビットとレーベルのアルテメイトのみなさんによる寛大な権利処理と膨大なチェックや要望への対応、そして、ファンクラブWi-Fiインフラ提供をはじめとするさまざまなサポートをしていただいたNTTBPに支えていただきました。

前例のないプロジェクトを温かく見守ってくださったファンの方々、そしてもちろん、backspace.fmのリスナーのみなさまと、グルドン民たちのご支援あってこそ成立した、「Wi-Fi-5 x backspace.fm MV制作プロジェクト」。本当にありがとうございました。

実にめまぐるしい1カ月でしたが、これほど充実した創作プロジェクトはなかなかないことです。次はさらに楽しいことをやりたいと思っています。

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松尾P。妻の歌声である妻音源とりちゃんとともに音楽を作っています。永遠に超愛妻家です。