RSSリーダーをほぼ不要にする、Twitter検索を便利にする方法
Google Readerがサービスを停止したときはこの世の終わりみたいな状態になったのですが、実は後継となるFeedlyはもう2年以上使っていません。ではどうやって情報収集しているかというと、「Twitter検索」です。具体的には、「ついトピ!」というiPhoneアプリを使っています。
RSSリーダーの弱点は、
- 不要な情報をフィルタリングができない(必要ない、読みたくないタイプの記事がたまに入るけど、それ以外は読んでおきたいんだよなあ、とか)
- 新しい情報ソースを追加するのが面倒(RSSの置き場が面倒なところにある場合とか、最近はそもそもRSSを吐いてないのもあるらしい)
- 全体的に情報量が多くなりすぎて読めなくなる(ITmediaの翻訳をやっていたときには、数千サイトを追ってました)
といったところにあると思っていて、Google Readerにフィルタリング機能がつけば最高なのになと思っていたけど、ついに実装せずに消えてしまったわけです。そこで考えたのは、
Twitter検索に特化したiPhoneアプリ
です。
Twitter検索はけっこう細かいコントロールができて、検索対象アカウントや、AND、OR、NGワード、NGアカウント、対象サービス、言語などを設定できます。クエリーをうまく設定すれば、絞り込まれた最新の情報を入手できます。
よほどのことがなければ、たいていのメディア、ブログはTwitterアカウントをもっているので、Twitterを追いかけておければ問題はないんじゃないかな、と。はてブのコメントで、これじゃ購読管理には使えないじゃないかというのがあったけど、それもこれである程度はできるんじゃないかな。不要なエントリー、記事があらかじめわかっている場合にはそれを排除できるし。たくさんのフィードを読むことに抵抗がなければ、もちろんこの方法は不要ですね。
このTwitter検索条件をもっと使いやすくしたものを、iPhoneで使えるようにしたいと社内的に提案して、作ってもらったのが、「ついトピ!」というアプリ。現在はiPhoneだけでなく、Android版もあります。
iPhone版はこちら。
Android版はこっち。
このアプリでできることを具体的に挙げると、
- Twitterリアルタイム検索設定「トピ」の数は無制限
- これのトピを、画面を引っ張って戻す操作で更新チェックできる
- AND、OR、対象/除外ワード、対象/除外ユーザー、対象/除外サービスなどを駆使して、不要なツイートを排除可能
- 写真、動画のサムネイルをタイムライン上でプレビュー
- リンク先のサイトをiPhone用に最適化(Mobilizerを使用)
- iPhoneに登録してあるTwitterアカウントで投稿
- 自分が作成した検索設定「トピ」を投稿し、「みんなのトピ」として共有できる
- ほかの人が投稿した「トピ」をダウンロードし、自分で設定を変えて利用できる
- 最新のTwitterトレンドを取得し、その検索結果をさらに使いやすいものに変更できる
- Instapaper、Pocketと連動
といった感じ。仕様についてはぼくの希望をできるだけ入れてもらっています。あまり素人受けはしないかもしれませんが、ネット情報ジャンキーならばその価値をわかっていただけるのではないかと思っています。
もともと「ついトピ!」は、かつて存在していた、専門家がキュレーションするサービス「ONETOPI」をバックアップするために考えたもので、その筋の専門家が手軽に情報収集できるように考えています。
たとえば、IT系の主要なライター、編集者、アナリストなどをリスト化し、彼らのツイートの中からApple、Google、Microsoftなどに関する情報だけをまとめたものがあると便利ですよね。ぼくもそういう「トピ」を使って、ひまがあるとアップデートしています。
試しに、backspace.fmのレギュラーメンバー、ゲストのみなさんのつぶやきから、興味あるキーワードに合致するツイートを抽出してみましょう。
検索条件を次のように設定すると、
このようなタイムラインが表示されます。
この検索条件をほかの人と共有することも可能です。アプリの中で使える「みんなのトピ」で共有すると、ほかの人がその検索条件を変更して使うことができますし、自分がほかの人の検索条件をモディファイして利用することもできます。
このアプリで作った検索条件をコピーしてTwitterの検索枠にペーストすれば、この検索条件をデスクトップで使うことも可能です。
この検索条件式をコピーしてTwitterの検索窓に入れると、次のようになります:
キーワードや対象アカウントはみなさんでカスタマイズできるので、ご自由にお使いください。ついトピ!アプリを使うと、みんなのトピからダウンロードして、テンプレート代わりに使うことができます。いろいろと試してみてください。
現在、ぼくは100個近くの検索条件を作って、その上位20個を常時アップデートしています(プライオリティは変更可能)。ひっぱって離すだけで更新されるので、ひまがあればやってる感じです。
自分が所属するクラスター、興味のある分野のキーパースン、メディアのアカウントを調べて対象アカウントに追加し、必要なキーワードを追加する、もしくは、不要と思える情報だけをNGワードではじくといった使い方をすれば、たいていのRSSリーダーよりも絞り込んだ、新しい情報を拾えるのではないでしょうか。
ひとつ注意。この検索条件は複雑になりすぎるとTwitter側で処理しきれなくなるので、エラーになったらキーワードを減らしたり、分割するなりしてみてください。対象アカウント、NGアカウントが増減できたり、リストを対象、NGにできたりするともうちょっと楽になるんですが。
※けっこうはてブでコメントされていたので、ちょっと追記しました。
※backspace.fmのB-side 26回で、ついトピ!について思いっきり語ったので、そちらもどうぞ。